朝礼で言っていた本
今月は変則的な日程になり今日が朝礼(朝会)の日となった。
今日の話の中で取り上げた本の話をしておこうと思う。
- 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/08/01
- メディア: 文庫
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海外営業の村田貞夫主査に紹介してもらった本で、かれこれ15年前になると思う。
私たちの国の歴史の一部を戦争から読むとくと言う事で、当時かなり衝撃を受けた。
これは本文338ページに書かれている比較表である。
今もこの表が私の組織論の土台となっているのである。
我が社が今取り組んでいる、一品一葉のの統合システムは「戦略分類の5技術体系」によるものである。
組織論についても「属人的にならない」とよく言うのだが、出典はここから来ている。
ただ全て日本軍のやり方が間違っていたわけではない。例えば短期決戦志向というのは資源が少ない我が国においては必須の戦略であったと思うし、戦艦の巨砲主義に走ったのは間違いだったとはいえ航空戦力による艦船への攻撃というのは、現代の攻撃論にも通じるものがあると思う。
「学習」のところにもあるのだが「シングルループ」と「ダブルループ」というものがある。
これが一番難しいのである。これこそが組織の持っている「根性」が試される場面である。
そして、プロセスや動機よりも結果を重視する事、その事が「ベテラン」と『プロフェッショナル』とを分ける境目になると思う。
以前、イチローの事を書いたが、結果を出して初めてプロフェッショナルとなるのである事を念を押しておきたい。