上海事情

「これが活気というものか…」

今から二年前に上海を訪れた時に私が思った感想である。
中国と言っても私は上海を中心とした経済圏しか知らないのだが未だにその感想は変わらない。


わたしたちの先輩たちの時代「モーレツ」と言われていた日本も同じ様であったので無いだろうか。
昼間は昼間で普通に営業の観点からプレゼンを行う。そのプレゼンは一日で午前中一件、午後から二件ののペースである。
その中から晩の接待先を選ぶ。そして、たかが接待と侮るなかれ…その接待こそが企業の心意気を表すのである。
顧客(見込み客は)はその心意気で我々を判断するのである。
その様な日々が毎日続くのである。その様な日々を、我々先輩は「もーれつ」と読んだのではないだろうか。
それは最前線での営業の頑張りと、それを支える技術、製造部隊の連携があってこそ成り立つビジネスモデルであると言える。

私は平成4年に社会人となった。時代的にはバブルが弾け、空白の十年に日本が突入した時代である。あの時から日本は、いや我々は「がむしゃら」を忘れてしまったのではないだろうか。「モーレツ」という言葉が死語になった事からも推察は容易である。

大阪から二時間半の所に「モーレツ」な所がある。中国の上海である。
私達は彼等に屈するのだろうか?

いや、私はそうは思わない。
しかし、身内の顔色や思いを気に掛けている暇は無い事は確かである。
世界一を目指すなら、切磋琢磨今こそ「モーレツ」になってほしい。

みなさんにとって「 モーレツ」に何かをするのであれば、それは一体何であるのか。
今一度各自で思い返してほしい。