イチローのリーダーシップ論

前回のブログで二宮清純氏の講演会の話をしたので、今回もその内容から一つのエピソードを紹介したい。
グーグルで出典を探したのだが見つからなかったので恐らく二宮氏の意訳も含まれているだろう・・・。

時は侍ジャパンWBCで二連覇をした後の事である。

イチロー曰く



「リーダーがいないチームよりリーダーがいるチームの方が強い。しかし、全員がリーダーの自覚を持って試合に望んでいるチームはもっと強い。

WBCの時のイチローのコメントで有名なのが「ごちそうさま」と「リーダーは必要なかった。」の二つと言われている。しかし、実際には二宮氏が述べていることがイチローの本意ではなかったのではないだろうか。

ここでイチローが言う「リーダーの自覚」とは一体何であろうか?

私が思うに、
1,人の指図にぶら下がらない。

2,自分の主義や主張に対して他者の批判を恐れない。ではないだろうか。

確かに人の指図に従っていれば楽である。それは私も認める。しかし、それでは自らの責任回避に過ぎない。このまま行けば氷山にぶつかると思ったのであれば、相手はベテランの船長だろうが何者であろうが、その事実を即刻伝えなければならない。それはどんな役職に就いていたとしてもである。

それと、他者のからの批判は非常に怖い物である。できれば批判など受けたくない。もちろんのことである。しかし、リーダーに求められるのは結果こそが全てであり総意ではない。そして、メンバーに同意が求められず遂行に支障が来すのであれば、リーダーが持ちうる権限を行使すべきである。その権限とは人事権であると思う。簡単に言えばチームからどいてもらうのである。

リーダーは大変な仕事である。それは、二人のチームであっても一〇〇人のチームであっても大変である。
だからこそ、大勢の批判を受けてでも結果を出したリーダーは賞賛されるのである。賞賛されるのに値する行動を取ったのである。

私は私の組織に多くのリーダーを作り出したいと思っている。グループリーダーと呼ばれたりプロジェクトマネージャーと呼ばれたり、師範代と呼ばれたりと様々ではあるが私はリーダーとしての自覚を学んでほしいと思っているのである。
そうして一人でも多くの仲間がリーダーになれば我々はもっと強くなれるはずである。