投資と投機と無駄遣い

「会社として投資を行います!」というとたいがいの社員は怪訝な顔をするでしょう。

「会社のために必要なものですから断固投資を行います。」もっと怪訝な顔をするでしょう。


それでは、こう言えばどうでしょうか、

「我が社にとって商品よりも製品よりも人材が生命線だ。だから人材育成にお金をかけます。」

これでは少し安心したでしょうか?

別バージョンとして、
「研究開発は製造業としては必ず行わなければいけない事柄です。今後売上高の8%を研究開発に当てます。」

そりゃ当然!という声も聞こえてきそうです。

でも、人材育成にお金をかけるのも研究開発にお金をかけるのも『投資』です。
違和感のある人はどちらかと言うと、『投機』とごっちゃになっていると思います。

私の考えですが、本業とは別なところに「将来儲かるから」という名目でお金を使うことを『投機』だと思っています。例えばゴルフ場の会員権を将来の値上がりを期待して購入することなんかも『投機』だと思います。

『投資』とは本業のため、今ある資源を(お金や時間、人手)使って将来未来に大きく見返りを期待するものであると私は思っています。

投資は会社のために必要です。そうしなければ会社の未来を作り出すことは出来ません。未来は私たちの自分自身の手で作らなければいけないからです。

時局に流され、リアクションで経営を行っていけば、遅かれ早かれ会社は破綻します。

的確に私たちの未来を作り出す為のお金の使い道を真剣に考えなければなりません。

ちなみに、無駄遣いとは「投資」でも「投機」でもないお金の使い方です。

例えば私が 社用車として「ベンツ」なんかにお金を使うことが無駄遣いです。