プレゼンテーションとは・・・
時差ぼけやら体調不良(酔っ払いすぎ)やらでブログの更新を怠っていた。でも更新できないでいると気になって仕方ない境地までやってきた。
さて、今回はスウェーデンの出張中にあったプレゼンの話だ。
プレゼンと言えばこのひと、アップル社のスティーブ・ジョブ氏である。少し前までアップル社の製品を毛嫌いしていたのだがipodから始まってiPhone、iPadまで所有するまでのアップルファンになってしまった。
スティーブ・ジョブ氏は製品のプロデュース力のみならず、卓越したプレゼン能力を有名な人である。
機会のある人はyoutubeなどで一度見られたらよいと思う。かくいう私も彼のプレゼンを見て陣内孝則の一人芸以来の衝撃を受けたものだ・・・。
彼のプレゼンを見て以来、私はプレゼント言えば彼のような手法しか思い浮かばなくなっていた。
そんなときに今回のスウェーデンでのプレゼンとなったのである。やってくれたのは内の会社の担当してくれているスウェーデン人である。
ふつう、良い面は強調して悪い面は消極的にあるいは解決済みとして説明することが多いと思うのだが、今回の担当者は悪い事しか言わないのである。
「担当者は老いて先は長くない」
「生産拠点は再三の要求に対しても一カ所しかない」とか
「社長も英語がうまくない」(とほほ・・・)
「円高なのに何の協力もない」なんかも言い始めるではないか!。
聞いてるこっちははっきり言って、やきもきするばっかり・・・
あれよという間に「何か質問はありませんか?}と締めの言葉に・・・
すると、色んな質問が出席者から出てきた。
「私も日本の企業とつきあった事はあるが、この会社の英語力はましな方だ」とか
「生産拠点が一つしかないのは独自の生産方法を持っているからではないのか?」(そのとーり!)
「社長は確かに英語は上手じゃない」(とほほ・・・あげいん)
「この長年の取引(30年以上)で納期遅れはたったの一度だけ。それも神戸地震の時で2日だけ遅れただけだ」
最後には挙げられた問題点は否定しないが、全体からすれば支障がないのではないかという意見も出た。
このような意見が大勢を占めてきたのである。こうなったら担当者の勝ちである。
今回はプレゼント言うよりも議論の投げかけといった方が近いのかも知れない。
しかし、いずれにせよ私だったらこのようなアプローチはしないと思う。
化粧をして(嘘という意味ではなく)良い面を出すのではなく、不細工な面から出発する・・・こうなればゴールは良いところに行き着くのである。
ヘソカの旅であった。